- 2023年11月29日
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当社が展開する木造化・木質化支援の一環として開催している「木造非住宅勉強会(第五回)」のレポートです。
今回のテーマは「雨とい+α」で講師は「株式会社タニタハウジングウェア様」です。
今回の勉強会は、実務者の皆様により理解を深めていただくべく、「講義」+「体感・見学」のセットで開催しました。
このレポートでは、「講義編」をお伝えします。
タニタハウジングウェア様に木造非住宅勉強会を依頼した理由
タニタハウジングウェア様に勉強会をお願いした意図としては「豪雨対策」です。
気候変動による自然環境の変化に対応できる木造建築が今まで以上に求められています。
雨に関しての知識をアップデートして、実際の仕事に反映することが重要です。
木造化・木質化に取り組む実務者としては、必須な内容と考えたからです。
タニタハウジングウェア様の谷田社長によるご挨拶
タニタハウジングウェア:谷田社長のご挨拶から開始です。
谷田社長、勉強会企画にご快諾いただき、本当にありがとうございます!!
今回はタニタハウジングウェア様のご厚意により、休日である土曜日に特別に開催していただきました。
(申し訳ありません・・・。恐縮です。)
講義に加えて、降雨実験装置等の体験等も含まれている充実のプログラムをご準備いただきました。
谷田社長とは共通の知人も多く、以前よりお世話になっております。
この木造化・木質化支援の活動も応援していただき、これまでの勉強会にもご参加いただいております。
(いつも本当にありがとうございます!)
「雨のみちデザイン」サイトの案内
タニタハウジングウェア様商品開発担当:飯島さんによる解説
タニタハウジングウェア様の商品開発担当である飯島さんから、技術面での解説をしていただきました。
飯島さんの熱意あふれる解説に、参加者の皆様も引き込まれておりました。
(飯島さんの「モノづくりマインド」が存分に発揮されてましたw)
動画による降雨対策の解説は特にわかりやすかったです。
主に下記の項目について具体的に教えていただきました。
・ゲリラ豪雨対策
・木造非住宅の屋根におけるポイント
・検証を繰り返して製品化する重要性
・非住宅の排水能力計算の考え方
・「フラセール」(降雨装置)の解説
https://www.tanita-hw.co.jp/product/106/
タニタハウジングウェア様マーケティング担当:大町さんによる解説
タニタハウジングウェア様のマーケティング担当である飯島さんから、製品や事例、自社サービスについて解説していただきました。
大町さんの豊富な経験に基づく解説は、とてもわかりやすかったです。
(大町さんの「早期に相談していただければいろいろアイデアを出せる」というメッセージは、実務者の皆様にとって、とても心強いのではないかと思いました。)
主に下記の項目について具体的に教えていただきました。
・タニタハウジングウェア様の製品紹介
・定番を極めて「飽きのこないデザイン」を目指していること
・排水能力計算のポイント
・クッターの方式:軒といの排水能力計算
・トリチェリーの方式:縦といの排水能力計算
・軒といと縦といのバランスが重要性
・異常気象の影響:ゲリラ豪雨の対策
実務者向けのサービスである「タニタサポート」についても詳しく案内していただきました。
https://www.tanita-hw.co.jp/login#standard
その地域の最大降雨量で検討する重要性を教えていただきました。
事例紹介では特殊形状にも対応できることを教えてもらいました。
講義の内容は、とても充実したものでした。
タニタハウジングウェアの皆様、本当にありがとうございました!!
この後は、「体感・見学」です。
この様子は別のレポートでお伝えします。
まとめ
「木造非住宅ソリューションズ」では、実務者のスキルアップや交流を目的に定期的に勉強会や見学会を開催しています。
木造化・木質化に関する支援を提供する活動において、その担い手となる実務者(設計者、施工者、その他専門家)への情報提供や啓蒙活動は必須であると考えています。
加えて、人口減少・高齢化・建築離れ等の問題による、実力・実績のある実務者確保も重要な課題です。
そうした問題意識から、木造化・木質化に関して学ぶ場を定期的に設けることにより、実務者の実力向上を図りたいと考えています。