非住宅の木造には大きな潜在需要がある理由
- 2019年4月6日
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非住宅の木造には大きな市場がある
国土交通省の2017年の建築着工統計によれば、3階建て以下の着工延床面積ベースで、非住宅2289.5万m2のうち木造率は約14.2%です。
住宅1棟120m2とすれば、年間19万戸分の潜在的な木造需要が非住宅市場に眠っていることになります。
非住宅の木造に相性がよいのは 福祉施設や商業施設
地域で建築需要が多く、かつ木造でコスト競争力が高い規模としては、「300~1000m2程度」の施設です。
具体的には、保育園・高齢者施設・障害者施設など「社会福祉施設」、診療所など「医療施設」、店舗・倉庫・事務所など「商業施設」です。
こうした施設は、在来軸組工法・プレカットにより、地域工務店が得意とする住宅とほぼ同じ工程で供給できます。
また近年需要の多い保育園・高齢者施設などは、木造住宅と同じ居住性が求められる空間的ニーズもあり、「木造との相性がいい」強みもあります。
鉄骨造が建てられない時に木造は受け皿になれる
鉄骨造は、2019年4月現在、高力ボルトの不足などにより、コスト高や納期遅延などの問題が大きくなっています。
その代わりとなるのが木造です。木造の住宅を供給する仕組みが整っているため、それを活用すれば材料供給や施工の問題も解決できます。