HBエコハウス設計講座の最終講義は事例発表会
- 2019年3月29日
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HBエコハウス設計講座の最終講義は事例発表
HBエコハウス設計講座の最終講義を開催しました。
最後は参加者の事例発表と、まとめの講義です。
参加者全員が事例を準備いただいて、本当に嬉しかったです。
計算結果だけではなく、実際の設計や仕様と常に照らし合わせる姿勢が重要です。
磯貝地域設計事務所 磯貝さんのプレゼンテーション
群馬県に建つ平屋の住宅です。
広々した敷地と間取りで素敵な雰囲気です。
ボルタリングの壁が印象的です。
断熱の仕様などで議論になります。
計算結果についても、フィードバックがあります。
デザインや設計についても、よりアップデートするためのテクニックを浦田さんに教えてもらいました。
イゼナ 前田さんのプレゼンテーション
軽井沢での高齢者向け福祉施設の計画です。
寒冷地ならではの配慮が求められます。
防湿の検証までされています。
自社製品である「アクアレイヤー」の訴求も、さすがです。
計算結果についても、説明してもらいました。
イゼナさんは、設計事務所の設計案をもとに、温熱面を設計する必要がありますので、そこはかなり難しい部分です。
カナデラボ 金谷さんのプレゼンテーション
横浜市に建つ住宅です。
傾斜地、変形地の条件をうまくクリアした設計てす。
日照を確保するために、いろいろスタディされています。
スケッチアップのシュミレーションも見せていただきました。
日射取得のバランスについても、議論になりました。
夏季の外部空間と内部空間の温度差などについても、活発な意見交換がありました。
長沼アーキテクツの田中さんのプレゼンテーション
東京都内に建つ狭小の三階建て住宅です。
一部を半地下として全体をスキップフロアの構成でまとめながら、デザインと性能のバランスが考えられた住宅です。
とても厳しい条件の中、主に開口部の考え方などについて意見交換も行いました。
都市部の住宅における課題を共有しながら、いかに性能を確保しつつ、快適な住空間をつくるかなども議論しました。
SUR都市建築事務所:浦田さんのまとめの講義
講義のまとめで、講師であるSUR都市建築事務所:浦田さんに実務的なポイントを教えてもらいました。
開口部の性能の考え方は、サッシを変えるよりもガラスを変えたほうがコストを抑えながら性能を上げられるケースが多いそうです。
性能値についても、実際のデータと矛盾する点が多いので、問題はどうバランスをとるかが重要とのことでした。
次の目標は、ZEHです。
イニシャルコストのアップも、ランニングコストの軽減で約20年ほどで回収できますし、住み心地が快適で健康的な暮らしを送れますから、メリットはとても大きいです。
補助金の活用も大切です。
最も大切なことは、楽しんで暮らす、ということです。
理論や計算だけではなく、すまい手を巻き込んで、その住宅での暮らしを楽しんでいく姿勢が重要とのことでした。
浦田さん、素晴らしいまとめをありがとうございました。
最後は修了証書の授与式
参加者の皆様には、手作りの修了証をお渡ししています。
懇親会も盛り上がりました。
講師の浦田さん、参加者の皆様、本当にありがとうございました!
今後も「HBエコハウス設計講座」を継続していきたいと思います。