「泥水を吸い上げる高断熱・家を浮かせる高気密」セミナー 

近年、豪雨被害が頻発する中、住宅・建築の浸水被害が続発しています。

住宅・建築の水害対策は、水害リスクの発生頻度を考慮して検討することが重要です。

1つの対策で全ての浸水リスクに対応することは困難なので、複数の対策を組み合わせて段階的に使い分けることが求められます。

木造住宅においては、豪雨時に浮上被害が続発しています。浮上被害とは建物が基礎ごと浮き上がる現象で、気密性能が高い築浅の木造住宅に多い傾向があります。

本セミナーでは、住宅・建築における浸水被害の実際、浸水時の事後の対応、そして浸水対策を考慮した設計法を考える上で必ずおさえておきたいポイントについて解説します。

講師に住宅技術評論家の南雄三先生、信州大学工学部建築学科助教の中谷岳史先生をお迎えします。

(主催:日精プラステック株式会社様、共催:BB研究会、ハウス・ベース株式会社)

<本セミナーに関する南雄三先生のメッセージ>

河川の氾濫や内水によって家が浸水し、床上以上に泥水がくれば、断熱材は水を吸い上 げ、新建材はフケ、電気設備は使えなくなります。

更には家が浮いて流されることもあり、その後の水出し、清掃は黴びの発生との戦いで、どれほど大変なことか誰もが想像できるはず。

それでも我々は「めったにくるものじゃない」と無関心を通してきました。

●BB研究会では一昨年「浸水対応住宅研究部会」を立ち上げて、浸水に真正面から向き合いました。気づけば浸水体験をもつ会員も数人居て、貴重な情報が得られました。

●報告会(昨年5月)では「地元は浸水しない処だからよかった」という感想を数人からもらいましたが、その直後に各々の地域で浸水被害が起き…「報告会を聴いててよかっ た」「仲間の業者に報告書をコピーして配った」というお礼の報告をもらいました。

●梅雨を目前にし、集中豪雨、台風を思いながら、報告書を読み返し、研究者・中谷岳史先生をお招きして、浸水被害の実際、浸水時と事後の対応、そして浸水対策設計にについて改めてみんなで勉強しようと思います。目の前の危険を感じながら参加してください。 

(南雄三)  

泥水を吸い上げる高断熱・家を浮かせる高気密」セミナー の概要

講師:住宅技術評論家 南雄三氏 

開催日時:2023年5月24日(水)15:00~18:00 (オンライン開催:接続開始14:30~)

 定員:100名(先着順となります。予めご了承ください。)

開催方法:オンライン(ビデオ会議ツール「Zoom」を利用)

セミナー概要は下記です。(構成は変更になることがあります。)

14:30-15:00    リハーサルタイム(ZOOMへの接続時間)

15:00-15:05   主催者挨拶・セミナー受講の注意点等の案内

15:05-15:50 南雄三先生レクチャー「浸水対応住宅の基礎」

16:00-17:00 中谷岳史先生レクチャー「現状の思考回路 」

17:05-18:00 質疑 (希望者)

※懇親会等はありません。

※上記の予定が変更することもあります。予めご了承ください。

有益な情報を知る機会として、本セミナーにご参加いただけると幸いです。

<申し込みから当日までの流れ>

1.下記の参加申し込みフォームよりセミナーのお申し込みをお願いします。(事前予約制です)

2.Zoomの案内

・開始時間前までにハウス・ベースより参加者に「Zoom」の専用URLをメールにてお送りします。

3.「Zoom」を利用して受講(以下のAもしくはBのいずれかの準備をお願いします。)

A.カメラ・マイク付きのパソコンをご準備をお願いします。

B.タブレット、スマートフォン利用の方は、あらかじめ「Zoom」のアプリ(最新版)のインストールをお願いします。

参加申込フォーム

    備考:

    講師紹介:南雄三氏のプロフィール

    いまや住宅業界のレジェンドとして誰もが認める南雄三氏。

    断熱材メーカー在籍中に工務店業界と深く関わり、若い頃には世界を放浪し今も海外視察を続けながら、日本の家づくりを俯瞰されてきました。

    著書「大逆転のHOME嵐(H30)」は資産価値→中古流通→家づくりを地場産業に戻すことを提案するが、断熱性能を価値増幅の中に位置づけています。

    こうして先をみながら「今」を考え「もとめる断熱レベルとめざす省エネレベル(H28)」を、昨年暮れには「省エネ基準 説明の義務 南雄三が説明したら」を発刊し、建築技術1月号の特集は20年もの間、常に南雄三氏が監修を務められています。