
ハウス・ベース株式会社では、この度、非住宅用途の木造化・木質化を検討されている企業様、設計事務所様、工務店様等を対象に、YKK AP様の全面的なご協力のもと、「【木造化木質化視察ツアー】YKK AP様施設・パッシブタウン」を開催いたしました。
本ツアーは、建築技術の最前線を体感し、パッシブタウン等の見学を通じて、木造化・木質化の可能性を探ることを目的としています。
初日の今回は、YKK AP様の主要施設を巡り、その技術力と未来へのビジョンに触れることができました。
近年、環境への配慮や持続可能な社会の実現が強く求められる中、建築分野においても木造化・木質化への注目が急速に高まっています。
特に、これまで鉄骨造やRC造が主流であった非住宅分野や中高層共同住宅において、木材の利用を促進することは、森林資源の活用、CO2排出量削減、そして快適な居住空間の創出に大きく貢献します。
今回のツアーでは、YKK AP様が長年培ってこられた窓や建材に関する高い技術力と、木造建築への新たな挑戦を目の当たりにし、参加者の皆様は大きな感銘を受けていらっしゃいました。
実際に製品が作られる現場や、その性能を体感できる展示を通じて、建築を支える確かな技術力を深く理解することができました。
本レポートでは、視察ツアー初日の様子を詳しくお伝えするとともに、YKK AP様の魅力と、建築の未来について深掘りしていきます。
YKK AP全面協力!木造化・木質化視察ツアーの目的と期待

今回の「木造化木質化視察ツアー」は、ハウス・ベース株式会社が主催し、YKK AP様の全面的なご協力のもと実現しました。
私たちは、非住宅用途の木造化・木質化を推進する上で、YKK AP様のような先進的な技術と高い品質を誇る企業の存在が不可欠であると考えております。
本ツアーの最大の目的は、参加者の皆様にYKK AP様の関連施設を直接見ていただくことで、木造建築におけるYKK AP様の役割と可能性を肌で感じていただくことにありました。
特に、近年注目を集める中高層木造共同住宅や、多様な用途の非住宅木造建築において、窓や建材の果たす役割は非常に大きいからです。
断熱性能、耐震性能、耐火性能といった機能性はもとより、デザイン性や施工性も、建築物の品質やコストに直結します。
今回の視察では、YKK AP様がこれらの課題にどのように向き合い、どのようなソリューションを提供されているのかを深く理解することができました。
参加者の皆様が、ご自身の事業における木造化・木質化の推進に役立つ具体的なヒントやアイデアを得られることを期待しています。
YKK AP30ビル:先進性と環境配慮が融合したオフィス

YKK AP30ビルは、YKK AP様が目指す「窓と建築の未来」を象徴するようなオフィスビルです。

このビルは、単なる執務空間ではなく、先進的な技術と環境配慮が融合したショールームのような役割も果たしています。

特に印象的だったのは、自然光を最大限に取り入れながらも、高い性能によって温熱や換気を快適に保つための工夫が随所に凝らされていた点です。

外壁にはYKK AP様の高性能な窓やファサード製品が多用されており、それらが建物のデザイン性と機能性を両立させている様子を間近で見ることができました。

また、YKK AP 30ビルは、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル) 認証を取得しており、エネルギー消費量の削減にも積極的に取り組んでいます。
これは、非住宅木造建築においても非常に重要な要素であり、持続可能な社会の実現に貢献する木造化・木質化の方向性とも合致しています。
私たちは、このような環境性能の高い建材や技術を、非住宅木造や中高層木造共同住宅に積極的に採用していくことが、今後の建築業界において不可欠であると考えています。


建物の周囲は、敷地の湧水による水盤に囲まれており、その外側は樹木で囲われています。
この樹木が成長していくことで、景観・環境負荷も変わり、オフィスの進化が続いていきます。

「ENZA」と呼ばれる素敵なプレゼンテーションスペースがあります。

YKK様・YKK AP様についての概要がわかる映像で学ばせていただきました。

窓に囲まれての、記念撮影です。
(相変わらずの男子校問題は続いてますが・・・。目指せ、ダイバーシティ!)

美味しいお弁当までご準備いただきました。
(何から何まで本当に恐縮です・・・。)

YKK AP様の技術力と、環境への高い意識が具現化されたYKK AP 30ビルは、参加者の皆様にとって、未来の建築を考える上で非常に示唆に富む学びの場となりました。
関連ページ(YKKAP様WEBサイト):「YKK AP 30ビル」
黒部製造所:高品質を支える最先端の生産現場

次に、黒部製造所を視察させていただきました。
・鋳造
・大型押出
・表面処理
この製造所では、最新の自動化技術と、長年培われてきた職人の技が融合し、高品質な製品が日々生み出されています。
視察を通じて、原材料の調達から加工、そして検査に至るまでの厳格な品質管理体制を目の当たりにし、YKK AP様の製品に対するこだわりを理解することができました。
特に注目すべきは、製品群に対する開発と生産体制です。
製造ラインの効率化と品質への徹底的なこだわりは、YKK AP様の製品が市場で高く評価される理由を明確に示していました。
私たちは、この製造現場で培われた技術が、木造化・木質化の推進において非常に大きな力となることを再認識いたしました。
関連ページ(YKKAP様WEBサイト):「黒部製造所」
YKK AP技術館:未来を創造するイノベーションの場

次に、YKK AP技術館を視察させていただきました。
YKK AP技術館は、YKK AP様のこれまでの歩みと、未来に向けた挑戦が凝縮された場所です。

ここには、歴代の製品や、開発中の最新技術が展示されており、窓や建材の進化の歴史を学ぶことができます。
また、YKK AP技術館では、これからの建築のあり方を見据えた研究開発の成果も紹介されていました。
カーテンウォール事例や海外での実績などが多数展示されています。
これらの技術は、木造化・木質化のメリットを最大限に引き出し、より安全で快適な建築物を提供するために不可欠なものです。

古い工場を、展示施設(技術館)として、リノベーションされた建築も素晴らしいものでした。
設計は、株式会社アプルデザインワークショップ様です。
施工の高い技術力(特に仕上げ)も感じることができました。

私たちは、YKK AP様が持つ技術力と、常に未来を見据えたイノベーションへの取り組みこそが、非住宅木造の普及と発展を加速させる原動力となると確信いたしました。
関連ページ(YKKAP様WEBサイト):「YKK AP 技術館」
一般の方も見学可能ということで、次回はプライベートで再訪したいと思います!
(内容が濃すぎるので、じっくり見るなら、半日は必要かもしれません。)
まとめ

今回の木造化木質化視察ツアー初日は、YKK AP様の全面的なご協力のもと、大変有意義な一日となりました。
YKK AP 30ビルでの先進的なオフィス環境の体験から始まり、黒部製造所での高品質な製品が生み出される現場の見学、そしてYKK AP技術館での未来を見据えた技術開発の紹介と、YKK AP様の企業としての魅力と高い技術力を余すことなく体感することができました。
特に、非住宅木造や中高層木造共同住宅の普及に向けて、窓や建材が果たす役割の重要性を改めて認識するとともに、YKK AP様がその分野でいかに先駆的な取り組みをされているかを深く理解することができました。
ハウス・ベース株式会社では、今回のツアーで得られた知見を活かし、今後も非住宅用途の木造化・木質化支援を一層強化してまいります。
YKK AP様のような優れたパートナー企業との連携を通じて、広報支援、設計支援、 実務支援といった多角的なサポートを提供し、持続可能な社会の実現に貢献する木造建築の普及に尽力してまいります。
本ツアーにご参加いただいた皆様、そして快く施設見学にご協力いただいたYKK AP様に心より感謝申し上げます。
このツアーレポートが、皆様の木造化・木質化への取り組みの一助となれば幸いです。
次回のレポート(二日目)では、パッシブタウンやYKKAP様関連施設での学びについて詳しくお伝えいたしますので、どうぞご期待ください。
木造非住宅ソリューションズとは?
「木造非住宅ソリューションズ」では、実務者のスキルアップや交流を目的に定期的に勉強会や見学会を開催しています。
木造化・木質化に関する支援を提供する活動において、その担い手となる実務者(設計者、施工者、その他専門家)への情報提供や啓蒙活動は必須であると考えています。
加えて、人口減少・高齢化・建築離れ等の問題による、実力・実績のある実務者確保も重要な課題です。
そうした問題意識から、木造化・木質化に関して学ぶ場を定期的に設けることにより、実務者の実力向上を図りたいと考えています。
ハウス・ベース株式会社の木造化・木質化支援
非住宅用途の建築物で、木造化・木質化の更なる普及が期待されています。
諸問題を解決して、木造化・木質化を実現するには、「木が得意な実務者メンバー」による仕事が必要不可欠です。
木造非住宅ソリューションズでは、発注者の課題に対して、最適な支援をご提案します。
ハウス・ベース株式会社は、建築分野の木造化・木質化を支援するサービスである「木造非住宅ソリューションズ」を展開しています。
「木造非住宅ソリューションズ」とは、脱炭素社会実現に向けて、建築物の木造化・木質化に関する課題解決に貢献するための実務支援チームです。
◾️テーマ:「(木造化+木質化)✖️α」→木造化・木質化を追求し、更なる付加価値を創出
◾️活動の主旨:木に不慣れな人・会社を、木が得意な人・会社が支援する仕組みの構築
【主なサービス内容】
◾️発注者支援:施主向けに、木造化・木質化への事業計画、依頼先選定、プロジェクトマネジメント等
◾️設計支援 :木造化・木質化プロジェクトの建築計画、デザイン、図面作成、申請等
◾️施工支援 :木造化・木質化プロジェクトの施工者紹介(元請、建て方)、施工者に対しての案件紹介等
◾️事業者支援:メーカー、商社等を対象に、木造化・木質化に関する広報、イベント、販促支援等
木造化・木質化で専門家の知見が必要な場合は、ぜひハウス・ベース株式会社までお気軽にお問合せください。