工務店経営カンファレンス2019(Day1)に参加
- 2019年7月24日
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新建ハウジングの関編集長の話
冒頭のあいさつです。
今回のテーマは、工務店の多様性だそうです。
そして、つながりです。
全国の優秀な工務店が森のように広がり、ユーザーがその中から工務店を選ぶような未来をイメージされているそうです。
楓工務店様のプレゼンテーション
テーマは、「人生の景色を変える経営」です。
採用と育成に特に力を入れているそうです。
日経ビジネスにも掲載されたことがあります。
企業理念は、「笑顔を創造し続ける企業」です。
正社員が5年間で40人以上増えています。
新入社員の成長には4つの壁があることを教えてもらいました。
・何をしたらわからない
・自分が成長している実感がわかない
・今の頑張りの先の見通しが立たない
・人間関係が希薄
わかりやすい仕組みにする、ことがポイントだそうです。
再発防止報告書も、運用されています。
行動指針と家訓も教えてもらいました。
工務店における人財採用の重要性を教えてもらいました。
サトウ工務店様のプレゼンテーション
テーマは「住学から広がる工務店の新たな可能性」です。
同じ商圏でもライバルではなく同志になれるということで、「住学(すがく)」という名前で同じエリアの同業他社の工務店さんと勉強会を開催されているそうです。
全棟、長期優良住宅で耐震等級3で設計されているそうです。
毎回定員オーバーだそうです。
主な活動は下記3つです。
・本編:勉強会+懇親会
・番外編:不定期に 主に現場見学会
・部活動:構造部、テクノ部、石田部など
部活動というネーミングは面白いですね。
勉強会は無料、部活動は有料だそうです。
活動の見える化を意識されているそうです。
同じ商圏の同業他社がライバルではない理由です。
・知らない会社=ライバル、仲のいい会社=同志
・みんな個性があって、みんな強みが違う
・施主様との適正なマッチングが可能になる
・施主様が会社を選ぶ。施主様を取り合うのではない
加入メンバーが増えたのは、「楽しんでいること」に尽きるそうです。
「住学」は本当に素晴らしいと思いました。
株式会社リヴ様のプレゼンテーション
テーマは、工務店の新たな市場を拓く「大型木造施設の可能性」です。
地域工務店と連携した共同分譲も実施されています。
地域産木材を活用した木造非住宅事業を得意とされています。
中大規模木造に取り組まれた背景も教えてもらいました。
ビジネスのスキームも的確に構築されています。
大型木造、木造建築の工務店の事業優位性、木造施設のクライアント、技術面のメリットなども丁寧にまとめられています。
「地産木造ビル推進本舗」という取り組みを開始されるそうです。
工務店が木造ビルを建てる流れを確立したいそうです。
中大規模木造を取り組むことで、大きな建築を携わることで、社員や大工さんのモチベーションが上がるという話はとても良いと思いました。
宮内建築様のプレゼンテーション
テーマは、「これからの大工・棟梁の生き方」です。
大工さんは、技術の前に、やってはいけないことを知る必要があるそうです。
それは、人として、常に礼儀や恩義を大切にする姿勢です。
大工として独立するために立てた誓いがあったそうです。
工務店の仕事で基本となるのが、人の命と財産を守る仕事です。
プロとしての心構えも教えてもらいました。
鷲見製材様のプレゼンテーション
テーマは、「家ではなく人生を創る人づくりと幸せづくりを使命とする工務店経営」です。
製材屋さんからスタートした岐阜県の工務店です。
四代目の会社ですが、常にイノベーションを繰り返してきたそうです。
「家はつくらない。心豊かな人生をつくる。」がビジョンだそうです。
家は「学び舎」である、というメッセージは心に響きました。
家は「ロングライフデザイン」がいい、にはとても共感しました。
2019年はターニングイヤーとのことです。
「多柱化」という言葉を教えてもらいました。
社長増員計画という面白いテーマを教えてもらいました。
社員を経営者に育てることはとても重要だと思います。
役職者立候補制度というユニークな仕組みがあるそうです。
新規事業の責任者が育ったので、分社化も実現したそうです。
まとめ
初日のセミナーのポイントは下記です。
・椿工務店様の共感型採用
・サトウ工務店様の同業他社との勉強会「住学」は、地域工務店の家づくりの新たなブランディングになる可能性。「プロが認めるプロ」という訴求が可能。
・リヴ様の木造の可能性を広げる大型木造への取り組み
・宮内建築様の、大工育成における提言
・鷲見製材様の、多角化ではなく「多柱化」の展開
素晴らしい話を聞くことができましたので、明日の「Day2」も楽しみです。