- 2019年6月12日
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工務店になぜ「ブランディング」が必要なのか
これからの住宅市場は、人口減少などの理由により急激に市場が縮小します。また消費者の二極化や、会社の人財確保や事業承継などの課題もあります。
工務店がビジネスとして継続するため最も重要なキーワードのひとつが「ブランディング」です。
工務店の課題として、競合する会社以上に、自社のアピールができていないことです。
下記のような状態の工務店は多く存在すると思われます。
・伝えたいことが「自社の売り」ばかりで「ユーザーの役に立つ」情報が発信できていない
・ホームページやSNSの運用を行なっていない(またはうまくいっていない)
・認知や集客としての手は打ってはいるけど、なかなか成果が出ない。
工務店によく見られる取り組みとしては下記となります。
・ホームページなどのデザインをリニューアル
・広告や販促ツールでのキャッチコピーや訴求イメージの変更
・ 企業理念や社内への啓蒙手段の再検討
どれも大切なことではありますが、その取り組みが断片的であることが多いです。
「マーケティング」や「プロモーション」という言葉と同様に考えられがちですが、まずは会社の基本方針となる「ブランディング」を明確に決めることが重要です。その上で、「マーケティング」(売れる仕組み)や「プロモーション」(ターゲットに認知してもらう)を実践する必要があります。
工務店におけるブランディングとは?
ブランド論の第一人者:ケビン・レーン・ケラーが唱えた説の最も重要な部分を凝縮したものが以下の2項目です。
「ブランディング」とは…
1.ユーザーに対して企業価値を向上させるための活動のこと。
→ユーザーが意思決定を単純化できるように、企業・ブランドにおける製品やサービスの知識を整理し提供すること。
2.ユーザーの立場に立った誠実でわかりやすいコミュニケーションが重要で、結果としてブランドへの共感を育成することが大事。
「ブランディング」という活動の主体はもちろん自社(工務店)なのですが、とにもかくにも「ユーザー」ありきで考えることが基本であるということです。活動の対象者であるユーザーの「目線」や「気持ち」が何よりも最優先の起点であるべきだということです。
まとめ
「ブランディング」を上手に確立し、うまく伝えることができれば、そこに「共感」が生まれます。ユーザーの期待するいい家づくりブランドを成立させることが、自社の「ファン」獲得の絶対的条件となります。
「ブランディング」の目標は、企業・ブランドとして、ユーザーとのコミュニケーションを最適な状態にすることです。そしてブランディングとは、ユーザーの視点から「誰に 何を どう伝えるか?」を再編し適正化することです。
ハウス・ベース株式会社では、住宅関連の企業様にブランディングや商品開発に関するサービスを展開しております。
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