住宅・建築業界におけるSDGs
- 2019年2月27日
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住宅・建築業界とSDGsは親和性がある
SDGs(持続可能な開発目標)は、飢餓や貧困のみならず、経済成長や平和まで極めて幅広い世界的課題を包括的に取り扱います。
先進国も途上国も、持続可能な開発への道筋をつけるという理念はとても意義深いです。
環境だけでなく、経済、社会、環境のバランスを重要視している点も素晴らしいです。
SDGsの17のテーマは、住宅・建築業界との親和性が非常に高いのも特徴です。
例えばですが、適切な計画のもとに木を伐採して住宅を建てることは、森林環境の保全だけではなく、海を守る営みにもつながります。
建築物は造ったら終わりではなく、管理して廃棄するまで100年単位で使い続けるものです。
住宅・建築業界は、「持続可能性」を追求する産業とも言えます。
より質の高い材料を使い、丁寧に建てるといった日本の建築的な品質は、まさにSDGsの理念を満たすものです。
「職人気質」は、施主や地域、社会を大事にする責任を果たすということでもあります。
SDGsに通じる日本の住宅・建築業界の職人気質
日本建築センターが国土交通省と連携して「建設産業にとってのSDGs-導入のためのガイドライン」が発行されました。
SDGsの取り組みは単なる社会貢献ではなく、経営戦略にもなることがポイントです。
今後の住宅・建築業界の展開に役立つアイデアも含まれています。
日本が誇る職人気質の良い面を引き出し、それをもとにSDGsを紐解くことで、日本の住宅・建築業界に携わる人たちに自らの仕事への誇りを再認識するきっかけにもなります。
日本の住宅・建築業界が魅力的な業界であり続けるためにも、各企業がSDGsを本気で取り組むことで、業界や企業のブランドイメージを上げることができるのはないかと思いました。