OZONEセミナー「住宅産業の真実と住宅市場のこれから」に参加

「住宅産業の真実と住宅市場のこれから」に参加

OZONE様主催のプロフェッショナルセミナーに参加しました。

テーマは、工務店・設計事務所が知っておくべき「住宅産業の真実と住宅市場のこれから」です。

 

 

 

 

 

 

 

講師は、新建新聞社の三浦社長です。

 

 

 

 

 

 

 

2018年は自然災害が多発するなど、住宅業界を大きく揺るがす年になりました。

2019年は消費増税があります。

これからますます加速する人口減少、空き家の増加など、新築市場が衰退期に入ることが予想されます。

厳しい状況下で工務店・設計事務所が生き残るために知っておくべき、住宅産業の真実と、住宅市場のこれからについて、教えてもらいました。

新建新聞社の三浦社長のプレゼンテーション

三浦社長からはまず会社の説明がありました。

好きな言葉は、建築家の堀部さんによる

「家を帰るところ」

だそうです。

 

 

 

 

 

住宅産業の真実

住宅産業は情実産業というメッセージです。

まずは3つの事実です。

 

 

 

 

 

 

 

大半の施主はリテラシー不足、です。

 

 

 

 

 

 

 

依然として情報の非対称性、です。

 

 

 

 

 

 

 

認知限界、物差し不足、です。

 

 

 

 

 

 

 

その結果が、こうなります。

 

 

 

 

 

 

 

年間200棟以上の量産会社のシェアが45パーセントを占めています。

 

 

 

 

 

 

 

寡占化は今後も加速します。

 

 

 

 

 

 

 

フレーミング競争(洗脳力)です。

IJ工務店さんの売れる理由です。

 

 

 

 

 

 

 

ハウスメーカーの平均単価です。

 

 

 

 

 

 

 

IJ工務店の躍進が目立ちます。

 

 

 

 

 

 

 

Tホームを選んだ理由です。

 

 

 

 

 

 

 

今、必要なのは企業ブランディングです。

 

 

 

住宅産業は衰退産業&官製産業

 

 

 

 

 

 

 

新建新聞社様は、ユーザー向けにいろいろな本や雑誌も出版されています。

家に招かれたことがないから、良い家がわからない、という鋭い指摘もありました。

 

 

 

 

 

 

 

家づくりユーチューバー、という道もあります。全く同感です。

 

 

 

 

 

 

 

新築住宅は、30年間で約半分になっています。衰退産業としては、タバコと同様です。

 

 

 

 

 

 

 

住宅貧乏症とも言える状況です。

 

 

 

 

 

 

 

耐震や省エネも普及していません。

矛盾する住宅施策もあります。

既存住宅流通のデータです。

価値観、働き方の多様性が、中古住宅市場の活性化につながります。

 

住宅産業はブラック産業

人手不足が最大の問題です。

大工さんの不足も深刻です。

大卒求人状況も厳しいです。

建設業は本当に厳しいです。

住宅のクレームはコミュニケーション不足が原因であることが多いです。

給与格差も大きいです。

ホワイト化がテーマです。

 

住宅市場のこれから

本格的な人口減少と少子高齢化を迎えます。

共働き世帯数も上昇しています。

生涯未婚率も上がっています。

これからは、常温社会という考えもあります。

 

 

 

 

 

 

 

平成から続く「自己愛」があり、
他人に厳しく、自分に甘くという傾向が感じられます。

 

 

 

 

 

 

 

ミレニアル世代の特徴です。
家族観です。

 

 

 

 

 

 

 

女性誌の実売ナンバーワン「サンキュ」によると、

節約マインドがベースだか、
目利き力やセンスが問われる
メリハリ消費

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2030年への予言です。

 

 

 

 

 

 

 

設計事務所が約3万社、工務店も約3万社あるというデータもあります。

所得の二極化と、住宅予算の低下もあります。

 

県別の年収ランキングです。

世帯年収比較です。

 

 

 

 

 

 

 

住宅のジェネリック化も進んでいます。

施工の合理化も進んでいます。

 

2019年の提言

脱・注文住宅という提言がありました。

 

 

 

 

 

 

 

定番住宅、提案住宅という呼び方もあります。

標準化がテーマとなります。

 

 

 

 

 

 

 

代表的なのは建築家の伊礼智さんです。

 

 

 

 

 

 

 

前川國男さんの事例もあります。

 

 

 

 

 

 

 

堀部安嗣さんも、ベーシックハウスという考え方もあります。

 

 

 

 

 

 

 

個別の住宅設計ではなく、スタンダードな住宅を提案する建築家の仕事もあるはずです。

通販生活に学ぶ、陳列主義と、推薦主義という考え方もあります。

 

 

 

 

 

 

 

標準化のメリットは、いろいろあります。
時短、品質、省人化、作風の明確化です。

 

 

 

 

 

 

 

設計の標準化と商品化のイメージです。

 

 

 

 

 

 

 

米国の住宅取得事情です。

「ブルーホームズ  bluhomes」

プレミアムプレファブ住宅です。ネットで注文できます。

 

 

 

 

 

 

 

日本は土地も住宅も高いです。

材料費が高く、労務費や間接費はあまり変わりません。

 

 

 

 

 

 

 

今後はフルオーダー住宅のシェアは、約2割という予測もあります。

 

 

 

 

 

 

 

中古住宅の市場ではいろいろな動きがあります。

代表的なのは、カチタスです。

 

 

 

 

 

 

 

性能向上リノベーションは、とてもニーズがあります。

古い建物を、ホテルなど宿泊施設にリノベーションする会社もあります。

 

 

 

 

 

 

 

建築家と工務店のコラボレーションです。

 

労働集約型から頭脳集約型へ

 

内製型から分業型への移行です。

分業=代行が可能になっています。

 

 

 

 

 

 

 

マッチングサービスやネットワークを活用すると、いろいろなことが可能になります。

チカラボというWEBスクールもあります。
家づくりノウハウのプラットフォームです。

小商い=スモールイズビューティフルという時代を迎えています。

 

 

 

 

 

 

 

常温=クオリティアップという考え方もあります。

 

 

 

 

 

 

 

米国では、労働人口の半分がフリーエージェントとなる見込みです。

新たな協業プラットフォームもあります。

 

まとめ

最後に、素晴らしいメッセージをもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

大義、ミッション=なんのためにを深く考える必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

超一言、が求められています。

 

 

 

 

 

 

 

ボルボは有名です。
世界一安全な車をつくる、ですね。

 

 

 

 

 

 

 

これからの働き方も変わります。

会社としての強みが求められます。

SDGsもあります。

 

 

 

 

 

 

 

ラベリングという考え方で、実際に取り組んでいる会社もあります。

家を再定義することが求められています。

最後に鹿児島のシンケンさんの超一言を紹介してもらいました。

「ふだんを、いちばんの幸福に」

です。

 

 

 

 

 

 

 

新建新聞社の三浦社長、素晴らしい話をありがとうございました!